このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

ホワイトデーにハートのクッキー

 ホワイトデーは毎年恒例でアイスボックスクッキーを作って、ツレアイと娘にプレゼントしています。バターたっぷりの生地を棒状に整形してスライスして焼くクッキーで、金太郎飴のように断面が同じ模様になります。これまでに、色々な模様に挑戦してきました。寄せ木細工渦巻きイニシャル市松模様テニスコート、などなど。さて、今年はどうしよう・・・と考えて、ハート型にすることにしました。ありがちな柄ですが、今まで作ったことがありませんでした。どうやって作ろうかと考えていると、実は家にあるお菓子の本に作り方が書いてありました。それによると、まず棒状の生地を作って凍らせて、それをハート型に削るとなっていました。さすがにそれは大変だし削った生地がもったいないので、始めからハート型に整形して凍らせることにしました。凍らせたハートの周りに生地をつけていけば、ハートを壊さずに整形することができます。その点は本の作り方を参考にしました。どれぐらい生地がかぶっているのかよく分からなかったので、少しハートが片寄ってしまいましたが、それらしい形にできました。

f:id:takekago:20180317203758j:plain

 

 

 

浴室換気扇を修理する

 家を建ててから今年で15年になる。外壁塗装業者のチラシが最近よくポストに入れられている。子供2人が大学生で、この春からアパート暮らしになることもあり、気にはなるけれど壁を塗っている余裕は無い。15年ともなると、壁に限らず色々なモノが壊れ始める。少し前に、洗面所の水栓からジワジワと水が漏れ始めたので、混合水栓を通販で買って自分で交換した。工賃はタダだったが、取り外すための特殊工具を2000円ぐらいで購入した。やっと取り外して、さあ取り付けようと思ったら、新しい水栓は規格が違っていて、別の特殊工具が必要だった。やっぱり2000円ぐらいかかった。もう二度と使わないであろう特殊工具2個。どうしてくれようか。

 そして、浴室換気扇が轟音をたて始めた。我が家では、冬場に風呂に入るとき以外は、基本的に換気扇はつけっぱなしだ。15年のうち、13年ぐらいは回り続けていただろう。カバーを外して羽根を確認すると、案の定こびりついたホコリが塊になっていて、ほとんど機能していないようだった。なんとか羽根を外して掃除しようと試みたが、どうにも羽根が取れず、断念した。とりあえずユニットごと取り外し、交換を検討することにした。

f:id:takekago:20180225001230j:plain

 通販をチェックすると、思ったより安く、5千円で買えるものがあることが分かった。取説をダウンロードしてサイズを調べた限りでは、同じサイズと思われた。取り外した換気扇とメーカーも違うので、交換できる保証は無いが、思い切って買ってしまった。羽根がワンタッチで取り外せる。こうでなくちゃ。

f:id:takekago:20180225002057j:plainf:id:takekago:20180225002129j:plain

 取り付けた。換気扇の排気口部分は取り外せるので、まずこれを、排気パイプにつなげてテープでぐるぐる巻いて固定し、ネジ1本で浴室天井に固定する。電源コード2本とアース1本を換気扇に接続する。排気口部分に換気扇本体をはめ込んで、ネジ4本で天井に固定する。最後にカバーをはめ込めば完成。ブレーカーは当然切ってから作業した。電動のドライバーを利用したので、取り付けの時間は1時間弱程度だったと思う。

f:id:takekago:20180225002426j:plainf:id:takekago:20180225002510j:plain

 ウソのように静か。満足。

 

 

eスポーツはスポーツか

 今朝のテレビでeスポーツの話題をやっていました。eスポーツのeはエレクトロニックということですが、平たく言えばコンピューターゲームです。なぜゲームがスポーツなのか?高額の賞金がかかる大会が開催され、練習を積んだプレーヤー達がハイレベルな戦いを繰り広げ、熱狂した観衆が声援を送る、という状況が生まれています。動かしているのは指先だけかもしれませんが、的確な状況の把握と判断、操作で勝利をつかむためには、集中力や判断力に加えてやはり体力も必要でしょう。モータースポーツをスポーツと呼ぶのと同様に、eスポーツと呼ぶことについて、私は違和感を感じません。

 それでも、オリンピックの種目にeスポーツを入れるという話には、首をかしげたくなります。検討されているのだそうです。スポーツと呼ぶとしても、オリンピックの種目のようなリアルワールドのスポーツ(ここでは区別のため仮に「rスポーツ」と呼ぶことにします)とはカテゴリーが違います。オリンピックに「eスポーツを入れる」というのは、「モータースポーツを入れる」というのと同じぐらい奇妙です。モータースポーツにも車やバイク、オンロードやオフロードの様々な種目があるように、eスポーツにも格闘、シューティング、パズル、レーシングなど、様々な種目があります。いったい何をオリンピックの種目にするというのでしょうか。「eスポーツオリンピック」を開催するというのなら分かるのですが。

 子供のころはゲームばっかりやっていてダメなヤツだと思われていたが、eスポーツのプロになって大金を稼ぐようになった、というようなサクセスストーリーが現実のものになっているようです。「ぼくは将来eスポーツのプロになる」と子供が言い出したときにどうするか、親は考えておかないといけません。rスポーツ(例えば野球やサッカー)であれば、プロは無理だろうなと思っていても、「応援するからガンバレ」と言うことができます。健康になってで体力が付くなら、悪いことはありません。eスポーツはどうでしょうか。毎日何時間も、何年間もゲームに打ち込んだあげく、プロにはなれませんでした、となったときに、「でも集中力がついたから良かったね」と言えるでしょうか?もう一つ気になるのが、ゲーム依存症です。WHO(世界保健機関)の「国際疾病分類 第11版」に、「ゲーム障害」という名前で登場し、正式に精神疾患として認められるそうです。eスポーツが盛んになってゲーム障害が増えるのは問題があります。日本はeスポーツ後進国だそうですが、健全なeスポーツアスリートの育成について今のうちに考えておかないといけないかもしれません。

 

 

極寒のソウル観光旅行

f:id:takekago:20180209233029j:plain

 2月の2日から4日まで、2泊3日でソウルに家族と行ってきた。極寒だった。地元の人にとっては日常だし、日本でも北海道あたりは同じぐらい寒いところもあるのだろう。だが、最高マイナス5度、最低マイナス12度というのは、横浜に住む自分にとっては異次元の寒さに違いない。日程を決めてツアーを予約したのは昨年の11月ぐらいだっただろうか。家族の予定をすり合わせると、他に選択肢はなさそうだった。ガイドブックを見て東京より寒いことは分かっていたけれど、ここまで寒いとは、そのときは意識していなかった。今年は日本もいつもより気温が低いので、ガイドブックのグラフよりはソウルも冷えていたと思う。出かける直前になって慌てて買い集めたヒートテックなどを着こみ、カイロを貼り、マフラーをぐるぐる巻いた上にダウンを着込んで、やっと観光ができるようになった。それでも、写真を撮るため手袋を脱いでスマホを操作すると、たちまち手が凍えた。スマホのバッテリー表示は突然3%を指した。低温のため誤動作したようだ。でも、3日間とも天気は快晴だった。それは良かった。

f:id:takekago:20180209233904j:plain

 出発の4日前の月曜日、かなり喉が痛かった。赤く腫れていた。嫌な感じだった。火曜日。咳がひどくなった。職場でも体調不良の休暇が多くなっていた。ツアーのキャンセル料は、この日までが20%、明日になったら50%だった。同行する家族は、サムギョプサル(豚バラの焼き肉)の話で盛り上がっていた。水曜日。鼻水が止まらなくなった。怖いので熱は測らなかった。そして出発前日の木曜日・・・治った!奇跡的に症状が消え、体調が戻ってきた。良かった。インフルでキャンセルなんてなろうものなら、未来永劫話のタネにされるところだった。かくして、極寒にも関わらず概ね良好な体調で、ソウルでの3日間を過ごすことができた。そして、帰国した翌日の朝5時に、激しい下痢と吐き気に襲われ飛び起きて、トイレに駆け込んだ。ノロウィルスによる胃腸炎との診断だった。「牡蠣食べた?」と聞かれ「2月3日に食べました」と答えると、「ピッタリ合うなぁ」だって。2日寝込んで復活した。浮き沈みの激しい1周間だった。

f:id:takekago:20180209235703j:plain f:id:takekago:20180209235729j:plain f:id:takekago:20180209235804j:plain

 極寒で良いこともある。オフシーズンだからツアーの代金が安い。一人約35000円。3人でも10万円ちょっと。これで飛行機往復とホテル2泊。ホテルはスカイパークキングスタウン東大門(トンデムン)。ガイドブックにも載っていないし、あまり期待はしていなかった。商業ビルの上層階がホテルになっていて、フロントは14階だった。チェックインで思いがけず「ファミリールームにアップグレードしておきました」とのこと。ダブルベッド1つとシングル2つ、ミニキッチンとカウンターがついた豪華な部屋だった。バスタブのあるバスルームとは別にシャワールームが付いている。清潔できれいな部屋だった。これも極寒のおかげだろう。観光スポットも飲食店もあまり混んでおらず、待たずに楽しめた。

f:id:takekago:20180211182751j:plain

 韓流アイドルのファンの娘と妻はいろいろ目的があったようだ。私はと言えば、お隣の国なのに行ったことが無いので、とにかく一度見てみよう、というのが目的と言えばそうだった。あとは美味しいものを食べること。2日目の夕食は、せっかくだから本場のサムギョプサルを食べようということになった。厚いステーキのような肉が運ばれてきたかと思うと、すぐに店員さんが網の上いっぱいにお肉を並べて焼き始め、焼けてくるとハサミでチョキチョキと切り分けた。あとは自分でひっくり返せと言う。やがて、次々と食べごろに焼きあがるので、どんどん食べる。焼き肉は待ってくれない。網が空くとまた店員さんが来てすかさず残りの肉を網に上げる。美味しいけれどせわしない。ビールを飲んだらマッコリにしようと思っていたが、ビールが空くころには、お肉もあらかた食べ終わってしまった。そんなに混んでいた訳でもないし、もっとゆっくり食べさせてくれればお酒も売れると思うのだが。

f:id:takekago:20180211184914j:plain

  最終日の朝はソルロンタンをいただいた。日本で見たことが無く、食べてみるまでどんな料理か全然知らなかった。白濁したスープが濃厚に見えて、実は塩気が全くないのに驚いた。自分で塩コショウして味付けするのだそうだ。この量のスープにどれだけ塩が必要か見当がつかない。かたわらの壺から塩の結晶をスプーンですくって投入し、味見をしてはまた入れて、やっと味が整ってきた。牛コツのスープは意外とあっさりしていてやさしいお味。温まるし朝食にも良い感じ。セットのご飯と一緒に完食した。不思議だったのは、この店が24時間営業ということ。日本のファミレスならわかるけれど、この店は老舗の専門店といった感じで、夜中にどんな人が食べに来るのか想像できない。となりのテーブルで従業員がまかないを食べていたのも、日本では見られない風景だった。

 

 

 

 

 

リビングに洗濯物干しを作る

f:id:takekago:20180110231130j:plain

 いったい何を作ったのか、作ったのはどの部分なのか分からないかもしれません。作ったのは水平に伸びている板と、それを中央で吊り下げている板の部分です。これは洗濯物干しです。よく部屋干しするのですが、かけるところが無いので、ロフトにのぼるハシゴ(写真に写っている斜めのやつ)にかけたり、パイプでできた物干し台を部屋に置いたりしていて、もっとスッキリと干せないものかと前々から思っていました。そこで、(1)リビングなので見栄えが悪くないこと、(2)部屋に釘やネジを打たないこと、(3)お客さんが来るときなどに簡単に取り外せること、という条件を満たすような物干しを考えました。真ん中の板はハシゴの上部に引っ掛けてぶら下がる構造になっていて、その板に穴をあけて長い板を通しています。長い板はハシゴとも接触しているので、左には傾かないようになっています(先に右側に洗濯物をかけると傾きます)。釘やネジはどこにも使っていないので、取り外すのは簡単です。いつもは塗装はせずに白木のままにするのですが、今回はハシゴの色に合わせてニスを塗ってみました。強度がちょっと心配でしたが、けっこう沢山かけても歪んだりすることは無いようです。思ったとおりにできました。

 

大晦日の午後に娘と作るおせち料理

f:id:takekago:20180110224701j:plain

 2017年の大晦日。休日診療所で妻がインフルエンザと診断され、帰省を取りやめて自宅での年越しとなった。お年取りは、何かありものを食べるしかないなと思っていたところ、大学生の娘が作り始めた。まずお雑煮の汁だ。Webで調べて「大根なんて入ってたっけ?」とか、「出汁ってどうすればいいの?」なんて言いながら、ゴボウのささがきなど作っている。

 何か手伝おうかと思っていると、「小豆があるからアンコ作ってよ」と突然の指示。「えっ、今から!」と思ったけれども表情には出さず、「粒あんでいいよね」と素直に作ることにした。小豆は600g弱ほどあった。作り方を調べてみると、砂糖も同量入れるらしい。お菓子の類は何でもそうだが、砂糖の量に驚く。これを全部食べてしまうのかと思うと恐ろしい。何度も具合を見ながらやわらかくなるまで煮て、砂糖を加えてあんを練った。小学生のころ、母がこしあんを作るのを手伝って以来だ。この時もそうだったが、今やっても餡練りは重労働だ。軍手をはめて木べらでなべ底から混ぜながら暫し煮詰めて完成した。

 やれやれと思っていると、「ひき肉あるから松風焼きでも作ったら」という次の指令が飛んできた。「えっ、まだ作るの?」とは言わずにWebでレシピを検索した。鶏挽肉を解凍し、ネギとショウガをみじん切りにして調味料と一緒に混ぜて、四角く作ったアルミホイルに敷き詰めてオーブンで焼く。書けば簡単だが実際やるのはそうでもない。予想外に分厚くなって、四角いハンバーグのようになったがまあ良しとしよう。白ゴマをふって羽子板のような形に切り分けた。

 娘はと言うと、雑煮の汁を作り終えて、野菜の生ハム巻きを仕込んだりしていた。日もとっぷり暮れて、そろそろ盛り付けをと思っていると、「あと煮物作る」と言い出した。続いて「ウズラの卵あるし、竜眼つくってよ」。・・・はい。またまた検索。ウズラのゆで卵を海苔とササミで巻いて、小麦粉をつけて揚げ、しょうゆをからめる。ササミは無いので豚モモスライスで代用。揚げてから卵の真ん中で切り分けて完成。

 買ってあった蒲鉾、伊達巻、錦卵、黒豆、きんとん、田作りとなどと一緒に盛り付けると、それなりにおせち料理の体裁が整った。娘の成長を実感した年末だった。人使いがうまい(荒い?)。以外と将来出世するかも。親バカか。

サンタクロースを廃業した理由

 私には、サンタクロースの存在を信じていたという記憶が無い。物心ついたときから、クリスマスのプレゼントは両親からもらうものだった。当然、両親に「あれが欲しい」とお願いしていた。何の問題も無かった。

 自分が親になり、子どもたちの物心がつくころ、世間並みに「サンタさんに何をお願いする?」というのを始めてしまった。やめようって言ったのか言い出せなかったのか忘れてしまったけれど、あまり気乗りはしなかった。でも、サンタがいないなんて子供に言うのは「夢が無い」という空気はあった。

 以来、何年も「サンタクロース」としてプレゼントを送り続けてきた。でも、息子が中学生になったとき、とうとう我慢がならなくなって、サンタを廃業することにした。息子には、「まさかサンタクロース信じてないよね」ぐらいでOKだった。当然だ。問題は、当時小学5年生の娘だった。もう小5ならサンタを頭から信じているなんてことは無いだろうとは思ったが、ちょっとだけ婉曲に「サンタはもう来ないから、これからはパパとママがプレゼントをもらって」みたいなことを書いた手紙を枕元においた。「やれやれ、サンタはやめちゃうんだね」的な反応かと思いきや、大泣きされて心底驚いた。でも、後戻りはできないし、後悔もしていなかった。

 振り返って、何が我慢できなかったのか考えてみた。一つは、やはり子供に嘘をつくのが気持ち悪かったのだと思う。夢があろうが無かろうが、子供を騙していることに違いはない。まして、子供の方もうすうす騙されていると気が付き始めてからもなお、騙そうとし続けるなんて嫌だった。プレゼントを送っているのは親なのだから、親に感謝すべきだという思いもあった。サンタなんてやつじゃなくて。また、非現実的な存在を子供が信じているということに対する嫌悪もあったかもしれない。煙突が無くても、どこからともなく侵入して、全世界の子どもたちに一晩のうちにプレゼントを届けるなんてことを信じているはずがないと思いたかった。

 少年少女がこのブログを見ることなんて無いとは思うけれど、もしこれを読んでいるあなたが両親から「サンタさんに何をお願いする?」と聞かれたら、こう答えよう。「今までプレゼントありがとう。これからはサンタさんじゃなくて、パパとママからプレゼントして欲しい」って。ちょっとがっかりされるかもしれないけれど、その方が健全だと私は思う。