このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

常態と敬体の違い

 常態とは、いわゆる「である調」のことで、文末が「だ・である」となる文章のことである。敬体とは、「です・ます調」と呼ばれる文体のことで、文末が「です・ます」になります。このブログでは、「修理は楽し」や「極寒のソウル観光旅行」など、多くの記事が常態で書かれている。一方、「シャツのシワが気になるこのごろ」や「ホワイトデーにハートのクッキー」を始め、敬体で書かれた記事が最近は多くなっています。一つの文章の中で常態と敬体が混在するのは避けるべきと言われており、同じブログなのに記事毎に文体が異なるのも好ましくないと考えられる。確かに、文体がそろっていた方が統一感があって良いかもしれません。統一するとしたら、新聞などでも一般的に使われている常態を選ぶのが妥当だろう。でも、このブログは「このごろ思うことなど」という随筆的な内容ですから、敬体も捨てがたいと思われます。常態は簡潔に表現できる。敬体は丁寧で柔らかい表現ができます。はてさて・・・

 

シャツのシワが気になるこのごろ

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 シャツにアイロンをかけたことはありませんでした。スーツを着る職場ではないけれど、襟付きのシャツは毎日着ていました。シワは気にしませんでした。でも、一昨年の12月ごろ、自分のシャツにアイロンをかけてみたのです。アイロンがけの動画をYouTubeでいくつか見て、見様見真似でかけてみました。以来1年と数カ月、仕事に着ていくシャツには全部自分でアイロンをかけています。

 ひとたびアイロンがけをしてみると、シャツのシワが気になるようになるのは不思議なものです。それまで、長い間平気で着ていたはずなのに、シワシワでとても着られないな・・・って。試しに一度やってみようと思っただけのはずなのに、やめられなくなってしまいました。アイロンがけは面倒ではありますが、効果が目に見えるのでやりがいがあり、意外と苦になりません。しばらく前に足のついたアイロン台を導入してから、立ったまま作業できるようになり、とても楽になりました。あとは、コードレスのアイロンが欲しいところですが、まだ今のが十分使えるので買い替えは先になりそうです。糊付けまではしませんし、プロの仕上がりには全然及びませんが、そこそこ手際よく片付けることができるようになってきました。

 アイロンをかけるようになって、シャツにも色々と違いがあることに気が付きました。襟の形や大きさ、芯の有無。背中の「ヒダ」が真ん中にあるもの、両肩のあたりに別れているもの、「ヒダ」が無いもの。ワキのラインが真っ直ぐなもの、内側に少し湾曲しているもの、などなど。曲線が多めの綿のシャツが、中では比較的高価で、アイロンがけは一番面倒です。シンプルな形で化繊の入った安いシャツの方が楽かもしれません。

 

修理は楽し

 家電製品などは、修理に出すよりも買い替えた方が安いことも多くて、壊れたモノを直して使い続けることは少なくなっているかもしれません。でも、自分で修理すれば安く上がりますし、もうダメかな、と思ったモノが復活して使い続けられるようになるのは嬉しいものです。以前なら専門店で注文しなければ手に入らなかったような製品や部品も、ネット通販でかなりのモノが買えるようになりました。技術が必要な場合は難しいですが、交換すれば済むような修理は、結構自分でもできるものです。つい最近は浴室の換気扇を交換しましたし。

 2年ぐらい前に、車のパワーウィンドウが故障したことがありました。運転席の窓が、開くけど閉まらないのです。でも、一旦エンジンを切ってからキーをオンにし直すと窓が上がるという不思議な症状でしたので、だましだまし使っていました。そのうち車検の時期が来て、ついでに見てもらったのですが、スイッチの不具合で、交換すると17000円かかるとのことでした。うーん。どうにか自分で直せないものかと考えて、ひらめきました。不具合は運転席の窓のスイッチだけなので、助手席や後部座席の窓のスイッチは動きます。結線を入れ替えて、助手席のスイッチで運転席の窓を操作すればいいのでは、と。運転席側で助手席の窓が操作できなくなっても、助手席側にスイッチがもう一つあるので問題はありません。早速スイッチのユニットを車から外してきたのですが、どの端子がどのスイッチなのか分かりません。どこかに図面のようなものが無いかと思い、ユニットの裏に書いてあった型番で検索してみたところ、同じユニットの中古がヤフオクで1000円で売られているのを見つけました。迷わず購入しました。届いたユニットを取り付けたところ、あっさりと動くようになり、17000円かかるところが1000円プラス送料で直りました。

 靴も修理しました。2008年の秋に買った革靴です。すり減ったソールを全部取り替える修理を、お店に頼んで1年ちょっと前にやりました。10年履けたらいいなと思っていたのですが、最近つま先のところでソールが剥がれてパックリ口を開けてしまいました。もうダメかな、とも思いましたが、試しに接着剤で着けてみることにしました。革やゴムに使える接着剤をホームセンターで買ってきて、剥がれた隙間に塗り広げ、説明書どおりに10分ほど待ってから圧着しました。型崩れしないように靴のに詰め物をして、つま先を万力でギュッと締め付けました。それから何度も履いていますが、今のところくっついています。やってみるものです。

 シャワートイレを交換したこともありました。元々自分で取り付けたものだったのですが、ある日何の前触れもなく突然部品が壊れて、1階のトイレで水を吹き出し始めました。2階のリビングにいたのですが、幸いなことに水音に気づいて発見し、多少濡れたものの事なきを得ました。これが、旅行中に起きていたらと思うとゾッとします。水回りはちょっと怖いな、と思いつつまた自分で取り付けました。

 他にも、洗面所の水栓や玄関のインターホンを付け替えたり。細かいところでは、ズボンのボタンをつけたり、カーディガンのほころびを繕ったり。貧乏臭いとツレアイが嘆くので、靴下の穴を繕うのは自粛しているのですが。修理は楽しいです。

 

ホワイトデーにハートのクッキー

 ホワイトデーは毎年恒例でアイスボックスクッキーを作って、ツレアイと娘にプレゼントしています。バターたっぷりの生地を棒状に整形してスライスして焼くクッキーで、金太郎飴のように断面が同じ模様になります。これまでに、色々な模様に挑戦してきました。寄せ木細工渦巻きイニシャル市松模様テニスコート、などなど。さて、今年はどうしよう・・・と考えて、ハート型にすることにしました。ありがちな柄ですが、今まで作ったことがありませんでした。どうやって作ろうかと考えていると、実は家にあるお菓子の本に作り方が書いてありました。それによると、まず棒状の生地を作って凍らせて、それをハート型に削るとなっていました。さすがにそれは大変だし削った生地がもったいないので、始めからハート型に整形して凍らせることにしました。凍らせたハートの周りに生地をつけていけば、ハートを壊さずに整形することができます。その点は本の作り方を参考にしました。どれぐらい生地がかぶっているのかよく分からなかったので、少しハートが片寄ってしまいましたが、それらしい形にできました。

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浴室換気扇を修理する

 家を建ててから今年で15年になる。外壁塗装業者のチラシが最近よくポストに入れられている。子供2人が大学生で、この春からアパート暮らしになることもあり、気にはなるけれど壁を塗っている余裕は無い。15年ともなると、壁に限らず色々なモノが壊れ始める。少し前に、洗面所の水栓からジワジワと水が漏れ始めたので、混合水栓を通販で買って自分で交換した。工賃はタダだったが、取り外すための特殊工具を2000円ぐらいで購入した。やっと取り外して、さあ取り付けようと思ったら、新しい水栓は規格が違っていて、別の特殊工具が必要だった。やっぱり2000円ぐらいかかった。もう二度と使わないであろう特殊工具2個。どうしてくれようか。

 そして、浴室換気扇が轟音をたて始めた。我が家では、冬場に風呂に入るとき以外は、基本的に換気扇はつけっぱなしだ。15年のうち、13年ぐらいは回り続けていただろう。カバーを外して羽根を確認すると、案の定こびりついたホコリが塊になっていて、ほとんど機能していないようだった。なんとか羽根を外して掃除しようと試みたが、どうにも羽根が取れず、断念した。とりあえずユニットごと取り外し、交換を検討することにした。

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 通販をチェックすると、思ったより安く、5千円で買えるものがあることが分かった。取説をダウンロードしてサイズを調べた限りでは、同じサイズと思われた。取り外した換気扇とメーカーも違うので、交換できる保証は無いが、思い切って買ってしまった。羽根がワンタッチで取り外せる。こうでなくちゃ。

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 取り付けた。換気扇の排気口部分は取り外せるので、まずこれを、排気パイプにつなげてテープでぐるぐる巻いて固定し、ネジ1本で浴室天井に固定する。電源コード2本とアース1本を換気扇に接続する。排気口部分に換気扇本体をはめ込んで、ネジ4本で天井に固定する。最後にカバーをはめ込めば完成。ブレーカーは当然切ってから作業した。電動のドライバーを利用したので、取り付けの時間は1時間弱程度だったと思う。

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 ウソのように静か。満足。

 

 

eスポーツはスポーツか

 今朝のテレビでeスポーツの話題をやっていました。eスポーツのeはエレクトロニックということですが、平たく言えばコンピューターゲームです。なぜゲームがスポーツなのか?高額の賞金がかかる大会が開催され、練習を積んだプレーヤー達がハイレベルな戦いを繰り広げ、熱狂した観衆が声援を送る、という状況が生まれています。動かしているのは指先だけかもしれませんが、的確な状況の把握と判断、操作で勝利をつかむためには、集中力や判断力に加えてやはり体力も必要でしょう。モータースポーツをスポーツと呼ぶのと同様に、eスポーツと呼ぶことについて、私は違和感を感じません。

 それでも、オリンピックの種目にeスポーツを入れるという話には、首をかしげたくなります。検討されているのだそうです。スポーツと呼ぶとしても、オリンピックの種目のようなリアルワールドのスポーツ(ここでは区別のため仮に「rスポーツ」と呼ぶことにします)とはカテゴリーが違います。オリンピックに「eスポーツを入れる」というのは、「モータースポーツを入れる」というのと同じぐらい奇妙です。モータースポーツにも車やバイク、オンロードやオフロードの様々な種目があるように、eスポーツにも格闘、シューティング、パズル、レーシングなど、様々な種目があります。いったい何をオリンピックの種目にするというのでしょうか。「eスポーツオリンピック」を開催するというのなら分かるのですが。

 子供のころはゲームばっかりやっていてダメなヤツだと思われていたが、eスポーツのプロになって大金を稼ぐようになった、というようなサクセスストーリーが現実のものになっているようです。「ぼくは将来eスポーツのプロになる」と子供が言い出したときにどうするか、親は考えておかないといけません。rスポーツ(例えば野球やサッカー)であれば、プロは無理だろうなと思っていても、「応援するからガンバレ」と言うことができます。健康になってで体力が付くなら、悪いことはありません。eスポーツはどうでしょうか。毎日何時間も、何年間もゲームに打ち込んだあげく、プロにはなれませんでした、となったときに、「でも集中力がついたから良かったね」と言えるでしょうか?もう一つ気になるのが、ゲーム依存症です。WHO(世界保健機関)の「国際疾病分類 第11版」に、「ゲーム障害」という名前で登場し、正式に精神疾患として認められるそうです。eスポーツが盛んになってゲーム障害が増えるのは問題があります。日本はeスポーツ後進国だそうですが、健全なeスポーツアスリートの育成について今のうちに考えておかないといけないかもしれません。

 

 

極寒のソウル観光旅行

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 2月の2日から4日まで、2泊3日でソウルに家族と行ってきた。極寒だった。地元の人にとっては日常だし、日本でも北海道あたりは同じぐらい寒いところもあるのだろう。だが、最高マイナス5度、最低マイナス12度というのは、横浜に住む自分にとっては異次元の寒さに違いない。日程を決めてツアーを予約したのは昨年の11月ぐらいだっただろうか。家族の予定をすり合わせると、他に選択肢はなさそうだった。ガイドブックを見て東京より寒いことは分かっていたけれど、ここまで寒いとは、そのときは意識していなかった。今年は日本もいつもより気温が低いので、ガイドブックのグラフよりはソウルも冷えていたと思う。出かける直前になって慌てて買い集めたヒートテックなどを着こみ、カイロを貼り、マフラーをぐるぐる巻いた上にダウンを着込んで、やっと観光ができるようになった。それでも、写真を撮るため手袋を脱いでスマホを操作すると、たちまち手が凍えた。スマホのバッテリー表示は突然3%を指した。低温のため誤動作したようだ。でも、3日間とも天気は快晴だった。それは良かった。

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 出発の4日前の月曜日、かなり喉が痛かった。赤く腫れていた。嫌な感じだった。火曜日。咳がひどくなった。職場でも体調不良の休暇が多くなっていた。ツアーのキャンセル料は、この日までが20%、明日になったら50%だった。同行する家族は、サムギョプサル(豚バラの焼き肉)の話で盛り上がっていた。水曜日。鼻水が止まらなくなった。怖いので熱は測らなかった。そして出発前日の木曜日・・・治った!奇跡的に症状が消え、体調が戻ってきた。良かった。インフルでキャンセルなんてなろうものなら、未来永劫話のタネにされるところだった。かくして、極寒にも関わらず概ね良好な体調で、ソウルでの3日間を過ごすことができた。そして、帰国した翌日の朝5時に、激しい下痢と吐き気に襲われ飛び起きて、トイレに駆け込んだ。ノロウィルスによる胃腸炎との診断だった。「牡蠣食べた?」と聞かれ「2月3日に食べました」と答えると、「ピッタリ合うなぁ」だって。2日寝込んで復活した。浮き沈みの激しい1周間だった。

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 極寒で良いこともある。オフシーズンだからツアーの代金が安い。一人約35000円。3人でも10万円ちょっと。これで飛行機往復とホテル2泊。ホテルはスカイパークキングスタウン東大門(トンデムン)。ガイドブックにも載っていないし、あまり期待はしていなかった。商業ビルの上層階がホテルになっていて、フロントは14階だった。チェックインで思いがけず「ファミリールームにアップグレードしておきました」とのこと。ダブルベッド1つとシングル2つ、ミニキッチンとカウンターがついた豪華な部屋だった。バスタブのあるバスルームとは別にシャワールームが付いている。清潔できれいな部屋だった。これも極寒のおかげだろう。観光スポットも飲食店もあまり混んでおらず、待たずに楽しめた。

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 韓流アイドルのファンの娘と妻はいろいろ目的があったようだ。私はと言えば、お隣の国なのに行ったことが無いので、とにかく一度見てみよう、というのが目的と言えばそうだった。あとは美味しいものを食べること。2日目の夕食は、せっかくだから本場のサムギョプサルを食べようということになった。厚いステーキのような肉が運ばれてきたかと思うと、すぐに店員さんが網の上いっぱいにお肉を並べて焼き始め、焼けてくるとハサミでチョキチョキと切り分けた。あとは自分でひっくり返せと言う。やがて、次々と食べごろに焼きあがるので、どんどん食べる。焼き肉は待ってくれない。網が空くとまた店員さんが来てすかさず残りの肉を網に上げる。美味しいけれどせわしない。ビールを飲んだらマッコリにしようと思っていたが、ビールが空くころには、お肉もあらかた食べ終わってしまった。そんなに混んでいた訳でもないし、もっとゆっくり食べさせてくれればお酒も売れると思うのだが。

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  最終日の朝はソルロンタンをいただいた。日本で見たことが無く、食べてみるまでどんな料理か全然知らなかった。白濁したスープが濃厚に見えて、実は塩気が全くないのに驚いた。自分で塩コショウして味付けするのだそうだ。この量のスープにどれだけ塩が必要か見当がつかない。かたわらの壺から塩の結晶をスプーンですくって投入し、味見をしてはまた入れて、やっと味が整ってきた。牛コツのスープは意外とあっさりしていてやさしいお味。温まるし朝食にも良い感じ。セットのご飯と一緒に完食した。不思議だったのは、この店が24時間営業ということ。日本のファミレスならわかるけれど、この店は老舗の専門店といった感じで、夜中にどんな人が食べに来るのか想像できない。となりのテーブルで従業員がまかないを食べていたのも、日本では見られない風景だった。