このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

コーヒーについて ―抽出の温度―

 豆のコーヒーを淹れて飲むようになったのは、たしか高校生のころだったと思います。それ以来、いろいろな道具を試しましたが、結局のところ最も簡単なペーパーフィルターを使った淹れ方に落ち着きました。簡単という意味では、コーヒーメーカーが一番かもしれません。うちにもあるのですが、抽出されるのをじっと待っているよりは、自分でやった方がしっくりくるので、毎朝必ず自分で淹れたコーヒーを飲んでから出かけています。

 コーヒーの味に影響する要因は沢山あります。豆の銘柄、ローストの具合、ひき方の細かさ、道具、豆とお湯の量、お湯の温度、などなど。長い間やっていると、だんだんと自分なりに定番のやり方に落ち着いてくるものだと思いますが、私の場合劇的に変化したのが「お湯の温度」です。「おいしいコーヒーの淹れ方」のような話はいろいろありますが、かつて私が聞いた話は「コーヒーを淹れるお湯の温度は高い方が良い」というものばかりだったと記憶しています。そこで、沸騰したやかんを弱火にかけながら、熱湯をコーヒー豆に注ぐのが以前の私の定番でした。ところがあるときテレビを見ていると、「熱湯は良くない。お湯の温度は下げたほうがいい」という話を耳にしました。「そんなバカな」と思いながら、沸騰してから少し冷ましたお湯で試しに淹れてみると、意外にもいつもより美味しく感じたのです。それ以来、私の定番は「少し冷ましたお湯で淹れる」に変わりました。

 今、UCCとメリタのWebサイトを覗いてみたら、どちらも「95℃」と出ていました。やっぱり沸騰したお湯ではない方がいいみたいですが、今の私の淹れ方は冷ましすぎなのかも。今度測ってみようかな。