このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

日曜大工 ―ウッドデッキの入口―

 なぜウッドデッキの「入口」なのかと言うと、デッキ本体はプロにお願いして作ってもらい、自分一人で作ったのは「入口」部分だけだからです。家具類はキチンと図面を書いてから作っているのですが、プロが図面も無くデッキをどんどん作っていくのを見て驚きました。現場にあわせて寸法をとって、材料を切って組み立てるという感じでした。そこで、この入口を作るにあたっては、図面を引かずに現場あわせで作ってみました。地形に合わせると、直角平行にならないところが必ず出てきますし、工作の精度の問題で、若干垂直になっていない柱などもありますから、完璧な図面は引きようが無いので、そうせざるをえないのですが。その結果、手前側と向こう側の2枚の扉は、どちらも微妙に長方形ではない形になっています。木材のほとんどはウェスタンレッドシダーで、キシラデコールという塗料のオリーブ色を塗っています。

 家を建てたときに、デッキにまでは予算が回らず、しばらくデッキはありませんでした。でも作るつもりでいたので、デッキの基礎になるコンクリートの丸い柱を立てておいてもらったのですが、この柱だけが立っているのは何とも奇妙な感じでした。また、デッキに出るための扉を寝室につけたのですが、デッキが無い状態では、扉をあけると地面まで1メートル以上あるような状況で、扉が使えませんでした。どこにも行けない扉や、行き止まりの階段など、意味の無い建造物のことを「トマソン」と呼ぶのだそうで、我が家の裏口は典型的な「トマソン」になっていました。家を建ててから1年ほどしてデッキが完成したときは、一安心という感じでした。