このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

ホワイトデーと大震災

3月12日、「ホワイトデーだよ、忘れないでね」と娘に促され、他にできることも無いので、今年も定番のアイスボックスクッキーを作り始めました。特に深く考えていなかったのでとりあえずプレーンとココア生地を半々に作って、渦巻き模様にすることに決めました。バター、塩、砂糖、卵黄、小麦粉(ココア)と混ぜて、生地を作り、まとめて冷蔵庫で寝かせます。渋る息子も引っ張り出し、寝かせた生地を崩して折りたたみ、空気を抜く作業を2回ほど繰り返し、さらに寝かせて成形に入ります。まず私がココア生地を伸ばします。25cm四方ぐらいの正方形で、一辺から向かい側の辺に向かって厚みがだんだん変わるように伸ばします。プレーン生地は息子が同じように伸ばしました。最後に、2枚の生地を重ねて、薄いほうからクルクルと巻きます。ナルトのような巻き加減をイメージしたのですが、伊達巻サイズのかわいくない大きさになってしまいました。冷凍庫でしばし冷やしてから切ってみると、なんかロールケーキみたいでした。オーブンが新品だったので、なれずにちょっと手こずりましたが、なんとか焼き上げました。見栄えの良さそうなところを見繕ってお皿に盛り、写真を撮ってから、「ハイ、ホワイトデーのプレゼントだよ!」と娘とつれあいに渡しました。バターたっぷりで口どけの良いクッキーは、定番の味です。

テレビをつければ、映画か悪夢としか思えない映像が繰り返し流されていますが、消してしまえば我が家は至って平穏です。仙台にいる親兄弟とは一度だけ電話がつながって、無事が確認できました。駆けつけようにも高速は通行止めでガソリンは売り切れですし、新幹線は運休です。宅配便は東北向けの集荷を停止しました。何もできることはありません。クッキーだって焼けてしまいます。

阪神大震災のときも違和感を感じていました。数百キロ先の地続きのところで、大惨事が起きているのに、自分はいつもの生活を普通に続けられることに。今回は、自分もあの強い揺れを体験しましたし、帰宅難民にもなりました。日に何度も鳴り響く緊急地震速報と、それに続く余震のゆれもあって、多少は実感があるとは言うものの、テレビの中のあの世界と地続きであるとは、まだ想像できません。

それにしても、日本はどうなってしまうのでしょうか。そして日本の技術はどうなっているのでしょうか。なぜ、原発の炉心が冷やせなくなるのですか?何重にも安全装置があるはずではないのですか?未曾有の大地震だからと言って、言い訳になりますか?1号機の建屋が爆発で吹き飛んでから、3号機で火柱が上がるまで、何をやっていたのですか?学習能力は無いのでしょうか。2号機の水位が下がり始めてから燃料棒がむき出しになるまでの1時間以上、水位のデータを見ながら何をやっていたのですか?ポンプの燃料が無くなっていたことに、なぜ気が付かなかったのですか・・・・

電車が動かず、会社にも行けず、一日家にいるのですが、テレビを見ていると何だかとても疲れます。