このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

コーヒーの冷めない距離

「スープの冷めない距離」という言葉があります。印象的なフレーズなので、知ってはいたのですが、改めて意味を調べてみると、子供が独立して親の近くに住む場合の、遠すぎず近すぎない丁度良い距離のことを指しているようです。この言葉の裏には、「スープは冷めたら台無しだ」という共通認識があるように思います。一生懸命作ったスープを食卓に用意して、「ご飯だよ」と声をかけても集まらず、スープが冷めてしまったら、作った人がはがっかりしてしまうのではないでしょうか。

私が家族にコーヒーを淹れても、集まらずに冷めてしまうので、一人で憤っているという話を以前このブログに書きました。今日、珍しく息子がコーヒーを淹れてくれたので、「せっかく淹れたコーヒーが冷めちゃったら腹立たない?」と聞いてみたところ、「別に」との答え。「でもお茶は嫌だけど」との意外な発言。そこで、「自分が作った飲み物’(食べ物)が飲まれずに冷めてしまったらどう思うか?」について、家族にヒアリングを実施しました。

私:コーヒーは気になるがお茶はそうでもない。
息子:お茶は気になるがコーヒーは平気
娘:コーヒーもお茶も平気
ツレアイ:コーヒーもお茶も平気だけどご飯は気になる

「折角作ったものが台無しにされるのはイヤ」というのは共通認識としてあるようですが、「冷めたら台無し」と思うかどうかは感覚が違うようです。

この話の教訓は、「折角作ってあげたものを台無しにされた」と感じていることを、「平気」な飲み手は気がつかないということです。こういうすれ違いは我が家に限らず普通に起こりうると思うのですがどうなのでしょうか。

私はと言えば、状況を理解したので、憤ることは無くなりました。