このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

帽子を作る

以前、「幅広の足の悩み」について書きましたが、幸いにも幅広の靴が出回るようになったので、この悩みは解消しつつあります。一方、いまだに解消しないのが帽子の悩みです。世の中の帽子というものは、なぜかみんなサイズが控えめに作ってあるようで、私の頭に合う帽子がありません。店で帽子を見かける度にかぶってみるのですが、ストンとかぶれた試しが無く、入り口でつっかえてしまうのです。オーダーメイドも一瞬考えましたが、すぐにあきらめて、例によって自作の検討を始めました。

家にある帽子で型を取ろうとしましたが、どうにもうまく行かず、それならいっそのこと斬新なデザインにトライしようと思って、幾何学的な形を検討しました。球に近い形として、正三角形で作る正二十面体をまず考えました。紙で模型を作ってみると、思ったより角ばっていて、布で作っても頭の形に添うようにするのは難しそうです。そこで、より丸い形として角切り二十面体にすることを思い立ちました。その名の通り、正二十面体の角を切り取った立体で、正六角形と正五角形でできた、昔ながらのサッカーボールの形です。紙の模型を作ってかぶってみると、なんだか行けそうです。

早速、手芸屋にいって、生成りの帆布を買ってきました。型紙は、工作用紙にコンパスと定規で作図して切り抜きました。型紙に合わせて布を断ち、何年ぶりかでミシンをかけました。五角形の周りはミシンは無理で、手縫いです。ツバは工作用紙を2枚接着し、瓶にそって湾曲させた状態で乾かすことで、クセをつけました。

出来上がってみると、自分でも驚くほど帽子らしくできました。かぶってみると、「ストン」とかぶれて感動的です。ちゃんと実用的で、これをかぶってテニスをしたりしています。