このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

モノを減らすということ

 以前『人生がときめく片づけの魔法』という本を読んだ。ベストセラーになり、著者のこんまりさんは、米国「TIME」誌で世界で最も影響力のある100人に選ばれるなど、今や時の人だ。私も影響を受けて、衣類や文庫本など、ときめかないモノたちを手放したのだが、それだけで終わってしまった。
 なのに性懲りもなく、本屋で見かけた『ぼくたちに、もうモノは必要ない』という本をまた買ってきた。「ミニマリスト」を自称する著者が、極限までモノの少ない生活を推奨する本だ。私は、就職してから2年間、独身寮で六畳一間の二人部屋に住んでいた。それは正にミニマリストの生活だった。収納と言っても半間の押入れの下半分だけ。テレビも持っていなかった。それでもちゃんと生活はできていたし、この本の主張するように、時間的な豊かさなどがあることはわかる。
 あれからおよそ20年を経て、狭いながらも一戸建ての家に家族と住んでいる今、ミニマリストになろうともなれるとも思わないけれど、モノが多すぎることは気になっていて何とかしたいと思っていた。モノが家を占拠して、狭いところで生活するのは残念だったが、なかなかモノを減らすことができなかった。『モノは必要ない』が説く、本や昔買った高価なモノが捨てられない理由には、ちょっと心に刺さるところがあったので、また挑戦してみることにした。
 今日は、本と靴をブックオフに持っていった。こんなこと勉強したんだということを確認するためだけの置物になっていた大学時代の教科書と、就職した年に買ってどうしても足に合わずにあきらめた4万円のリーガルの革靴だ。大して履いていないとは言え、20年前の靴に値がつくとは考えもしなかったので、捨てようとしたら、ツレアイがブックオフに持っていけと言ったのだ。持って行ってよかった。1,000円で引き取ってくれた。ゴミにならずにリユースされるのも嬉しい。
 玄関まわりのモノを集中的に減らしてみたら、目に見えてスッキリして、少し弾みがついてきた。これからも、コツコツと継続的にモノを減らして行こうと思う。リビングやキッチンはまだ手付かずで、道は険しいけれど。