このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

「ゆんたく高江」に行ってきました

第10回 ゆんたく高江」に参加しました。七尾旅人のライブが見たかったので。

 

1年ほど前、沖縄に機動隊が大量に導入されて、座り込みをしている住民を強制的に排除したこと。その機動隊員が住民に「土人」と暴言を吐いたこと。などは記憶に残っていましたが、それが沖縄の高江というところであること、それがオスプレイのヘリパッド建設に対する反対運動であること、などとは記憶の中で結びついていませんでした。このイベント「ゆんたく高江」は、そんな高江の現状を共有し、高江について話そう、というイベントでした、実は。

 

高江の住民の方々の話を聞くと、高江で今も起こっていることがどんなに異様なことかが分かってきます。国民を守るためではなく、米軍のヘリパッドを建設するために、全国から500名の機動隊員(警察官)が集められて高江に投入されたこと。建設現場に続く1本の生活道路を機動隊が封鎖し、何の武器も持たずに座り込んでいた住民の手足を掴んで排除したこと。作られたヘリパッドから飛び立ったオスプレイは、昼間から夜遅くまで高江の上空を飛び回り、爆音と恐怖を住民に与えること。オスプレイの飛行差し止め訴訟では、住民側が測定して提出した爆音の音量データは証拠として採用されず、被告側が提出したデータだけを裁判所が見て、原告敗訴となったこと。

 

これが東京で起きたら、大々的に報道され、国民から避難を浴びて、政府はこれを続けることはできないでしょう。ところが沖縄では、高江ではこれが起き、今も続いています。遠い国の話ではなく、同じ日本の話です。取材だって自由にできます。同じ人間、同じ日本の国民だと思っていれば、こんなことは出来ないはずではないでしょうか。裏を返せば、沖縄の人たちを、同じ人間、同じ日本の国民だと思っていないのではないでしょうか。

 

こんな差別意識を払拭するためにも、何が起きているかを広く知ってもらい、住民の思いに共感してもらうことが必要なのでしょう。政府にも届いて欲しい。