このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

外国で思ったことなど

 スウェーデンストックホルムに行った時に思ったことを前回書きました。それ以外に、スウェーデンだからということではないけれど、日本と外国の違いについて思ったことを書いてみます。

 帰国する日、チェックアウトタイムの正午にホテルを出ればフライトには十分間に合うので、博物館を見に行こうと思っていました。窓の外は、昨日までの晴天とは打って変わって雨模様の天気でした。ちょっと迷いましたが、せっかく傘も持ってきていることだし、思い切って出かけることにしました。博物館への行き方をフロントで尋ねると、路面電車の駅までしばらく歩くとのこと。回転ドアを出て傘をさし、駅の方向に歩き始めました。

 雨はしとしと降り続いていて止む気配はありません。でも、道行く人の半分ぐらいしか傘をさしていませんでした。日本なら、傘を持っていれば間違いなくみんなさしているはず。急に降りだした訳でもないので、傘を忘れたということではなさそうです。撥水性がありそうなジャンパーを着ている人もいますが、普通に水を吸いそうなシャツやトレーナーのような格好で、雨の中をズンズン歩いています。以前、イギリスで同じような経験をしたことを思い出しました。

 さて、なぜでしょう?日本よりむしろ気温は低く、乾きやすい訳でもありません。雨は雨ですから、冷たいし濡れたらいい気持ちはしません。分かりません。合理的な理由は思いつきません。何か、文化的・伝統的な違いなのではないかと。「この程度の雨なんかへっちゃらだよ。何傘なんかさしてんだよ」的な雰囲気が代々受け継がれているのではないかと。

刺青(Tattoo

 テレビを見ていると、外国のスポーツ選手が腕などに刺青をいれているのを見かけるので、分かってはいましたが、刺青入りの人が多いです。スポーツ選手でも何でもなさそうな人が、目立つ部位にドーンと彫っているので驚きます。正直言って私は好きになれません。かっこいいとも思えません。まあ、本人が好きでやっているのだから良いのだとは思いますが。

 先日、『日経産業新聞』の記事で、外国人の学生達と日本の企業の人事担当者のトークが記事になっていました。新卒一括採用やリクルートスーツなど、日本の不思議な慣行にツッコミを入れる、というような趣旨です。最後に一人の学生が、「僕は刺青してますが大丈夫ですか?」と質問して、一同「うーん・・」と返事に困るシーンがありました。スポーツ選手ならいざ知らず、銀行員ならNGでしょう。外国で刺青を入れて、何も知らずに日本に来て困る人っていないのでしょうか。就職はもちろんですが、まさか温泉にも入れないだなんて、知らないと思うんです。日本を紹介するガイドブックには書いてあるのでしょうか?

行列

 海外から日本に来た旅行者が、日本で印象に残ったこととして「行列」を挙げることがあるそうです。日本にいると当たり前なのですが、海外に出るとなるほどと思います。ストックホルムの地下鉄でも、待っている人は全然列を作っていませんでした(そもそもホームに列車停止位置が書いてありません)。だからといって、乗り降りで混乱はありませんでした。日本と比べて混んでいないという違いはありますが、特に先を争うでもなく整然と乗り降りしていて、これはこれで特に不都合は無いように感じます。

 そんなことを考えていて、ふと思ったのですが、日本人は実は寛容でないから行列が必要なのではないのかと。「オレが先に来て待っていたのに、後から来て先に乗るとはけしからん」という人(私もそうです)が多いと、来た順番をはっきりさせる方法が必要であり、その結果として行列が必要になったのではないか。それとも、ストックホルムだって日本ぐらい満員電車になれば、列を作らないと押し合って混乱するのでしょうか。そう言えば、かつて中国は満員電車かつ列を作らない習慣で、北京五輪の前あたりに「列をつくろう運動」を展開したと聞いたことがあります。まあ、列を作りつつ寛容であればいいのかもしれませんが・・・お年寄りは後から来ても前に入れてあげるとか・・・難しそうですね。