このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

兵士Aくんの歌

「一人目の彼はどんな人だろう/一人目の戦死者Aくん/彼は僕の友達/あれは僕の弟/彼は私の彼/あれは私の子」。近未来に起こりうる自衛隊の最初の戦死者を歌った七尾旅人の「兵士Aくんの歌」の一節だ。安保法が成立し、南スーダンPKOに参加する自衛隊に「駆けつけ警護」の任務が与えられたという。政府は、国際貢献のために血を流さない国は尊敬されない、と誤解しているのではないだろうか。この70年間、戦争で一人も殺さず、また一人のの犠牲者も出さなかったこの国には、それ故に勝ち得た信用が、尊敬があったはずだ。それをかなぐり捨てて、テロの標的にもなる「普通の国」になった方いいなんて思わない。自衛隊の、もしくは自衛隊に殺される最初の犠牲者Aくんについて、想像してみて欲しい。