このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

大晦日の午後に娘と作るおせち料理

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 2017年の大晦日。休日診療所で妻がインフルエンザと診断され、帰省を取りやめて自宅での年越しとなった。お年取りは、何かありものを食べるしかないなと思っていたところ、大学生の娘が作り始めた。まずお雑煮の汁だ。Webで調べて「大根なんて入ってたっけ?」とか、「出汁ってどうすればいいの?」なんて言いながら、ゴボウのささがきなど作っている。

 何か手伝おうかと思っていると、「小豆があるからアンコ作ってよ」と突然の指示。「えっ、今から!」と思ったけれども表情には出さず、「粒あんでいいよね」と素直に作ることにした。小豆は600g弱ほどあった。作り方を調べてみると、砂糖も同量入れるらしい。お菓子の類は何でもそうだが、砂糖の量に驚く。これを全部食べてしまうのかと思うと恐ろしい。何度も具合を見ながらやわらかくなるまで煮て、砂糖を加えてあんを練った。小学生のころ、母がこしあんを作るのを手伝って以来だ。この時もそうだったが、今やっても餡練りは重労働だ。軍手をはめて木べらでなべ底から混ぜながら暫し煮詰めて完成した。

 やれやれと思っていると、「ひき肉あるから松風焼きでも作ったら」という次の指令が飛んできた。「えっ、まだ作るの?」とは言わずにWebでレシピを検索した。鶏挽肉を解凍し、ネギとショウガをみじん切りにして調味料と一緒に混ぜて、四角く作ったアルミホイルに敷き詰めてオーブンで焼く。書けば簡単だが実際やるのはそうでもない。予想外に分厚くなって、四角いハンバーグのようになったがまあ良しとしよう。白ゴマをふって羽子板のような形に切り分けた。

 娘はと言うと、雑煮の汁を作り終えて、野菜の生ハム巻きを仕込んだりしていた。日もとっぷり暮れて、そろそろ盛り付けをと思っていると、「あと煮物作る」と言い出した。続いて「ウズラの卵あるし、竜眼つくってよ」。・・・はい。またまた検索。ウズラのゆで卵を海苔とササミで巻いて、小麦粉をつけて揚げ、しょうゆをからめる。ササミは無いので豚モモスライスで代用。揚げてから卵の真ん中で切り分けて完成。

 買ってあった蒲鉾、伊達巻、錦卵、黒豆、きんとん、田作りとなどと一緒に盛り付けると、それなりにおせち料理の体裁が整った。娘の成長を実感した年末だった。人使いがうまい(荒い?)。以外と将来出世するかも。親バカか。