このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

日曜大工 ―カホン―

Facebookにこの写真を投稿して、「何でしょう?」と書き込んだら、「巣箱」「中にヘビとか入れて手で触って当てる箱」「空気砲」など、ユニークなコメントをもらいました。これは、楽器です。「カホン」という打楽器です。

たまに楽器屋に行くと幾つか置いてあるのを見かけることがあって、とても興味を惹かれていました。でも、打楽器の心得があるわけでもなく、ただ叩いてみたいという理由で衝動買いできる値段ではありません。安くても1万円以上です。

それまでは、この楽器の名前さえ知らなかったのですが、調べてみると、カホンという名前でした。もともとはペルーの楽器だそうです。YouTubeで検索すると、演奏している動画がいくつもヒットしました。また、このとき、検索に「カホン」を入力すると「カホン 自作」が候補に出ることに気がつきました。何と、作れるんだ、と思って調べると、作り方を説明するサイトが幾つか見つかりました。

早速「衝動作り」しました。材料費にして3千円ちょっとなので、許容範囲です。構造は至って単純。打面とその反対側の穴の開いた面は4mmのシナベニヤ、そのほかは18mmのパイン集成材。箱の内寸が、300x300x450mmです。これだけで図面がかけてしまいます。寸法にはとりたてて決まりがあるわけではなさそうでしたが、「1:1:1.5ぐらいがいい」と書いてあったので、ぴったりにしてみました。以前スピーカーのエンクロージャーを作ったときは、「内寸が簡単な整数比にならない方がいい」と書いてあったのを思い出し、ちょっとなるほどと思いました。同じ木の箱でも、特定の音の高さで共鳴したほうが良いものと、そうでないものがあるのですね、用途によって。

カホンは、真ん中を叩くと「ドン」と低い音がして、上の方を叩くと「シャッ」という金属的な音がします。これは、打面の裏に音を出すモノがついているからで、今回は作り方が比較的簡単ということで、「スナッピー」を使いました。スネアドラムの裏側でシャラシャラいっているバネの束のようなものです。これを楽器屋で買ってきて、半分に切って取り付けました。切った方のバネの先が打面に押し付けられるような格好になっています。

これで良いのかどうか定かではありませんが、それらしい音が鳴りました。淡々と同じリズムを繰り返すのが、意外と難しく、自分のリズム感の無さに驚かされますが、演奏するのは楽しいものです。

穴からスナッピーの取り付け部分を撮ってみました。木材は、SPFの2x4材です。座る面からネジを1本打って取り付けています。