このごろ思うことなど

ふと思ったこと、思いついたこと、作ってみたものなどについて書いています。

バルコニーから見える風景

バルコニーに出ると視界が広がる。頂上までもう少しという丘の中腹に我が家は建っていて、目の前の家の土地は一段低い。ほぼ180度にわたり視界をさえぎるものは無い。前の家の向うを道路が横切り、その先の斜面には住宅地が続いている。谷底には、国道、川、線路が並行して走り、その向うはまた丘だ。丘の上には県営の大きな公園があり、頂上には照明設備の着いた野球場が見える。

晴れて空気が澄んでいれば、右手45度に富士山が見える。宝永火口が丁度左肩になる角度だ。裾野の右側に少し丹沢の山がかぶっているのは許せるとして、真っ正面にマンションが重なっているのはいただけない。さりとて、爆破する訳にもいかない。夏場は、晴れていても空気の透明度が低く、見えないことが多い。冬は良く見える。日没のときは、シルエットになって浮かび上がる。

正面の坂道は、その道沿いに建つ石碑によると、かつては交通の要所だったのだとか。そこそこ交通量はあるが、すれ違うのがやっとの道幅でもあり、ひっきりなしという程ではない。音もそれほど気にならない。谷底を走る電車も、耳を澄ませばそれらしい音が聞こえる程度だ。意外にも聞こえてくるのが、高速道路の騒音だ。この家の建つ丘の、ちょっとずれたところをトンネルが貫いていて、正面の丘の野球場の右側につながっている。車が流れているときは、エンジン音なのか風切り音なのか、低い音が聞こえてくる。たまにトンネルで事故など起きると、ぎっしり詰まった車のライトが奇麗だ。